この記事はセキセイインコを飼っている私の経験から、「セキセイインコが吐き戻しをする理由は?病気のリスクはある?」というテーマで紹介する体験ブログです。
飼っているセキセイインコが吐き戻しをするのが心配な人、吐き戻しの理由を知りたい人、病気のリスクを知りたい人は是非ご覧ください。
セキセイインコが吐き戻しをする理由は?
セキセイインコが一度食べた餌を吐き戻しする理由は、求愛行動や発情が主な理由として挙げられます。
セキセイインコの性別によって理由が異なりますので、それぞれの性別で分けて解説します。
オスのセキセイインコの場合
オスのセキセイインコの場合、メスに対しての求愛行動として餌をプレゼントするために吐き戻しをおこないます。
1羽だけで飼っている場合でも、飼い主や鏡やお気に入りのおもちゃ、餌入れのケースやケージの金具など様々なものに求愛行動をする可能性があります。
メスのセキセイインコの場合
メスのセキセイインコの場合、ヒナに対して餌を与えるために吐き戻しをおこないます。
実際にヒナがいなくても、発情期に疑似的に子育てをしてしまう場合があり、そのときの症状のひとつとして吐き戻しをおこないます。
病気のリスクはある?
セキセイインコが吐き戻しをするのは習性なのでたまにであれば問題ないですが、吐き戻しの回数が多すぎたり、吐き戻しにより周りが不衛生な状態になっている場合は病気のリスクが高くなります。
また、吐き戻しではなく嘔吐の場合は何らかの病気の可能性があります。
それぞれの状態においてのリスクを詳しく解説します。
吐き戻しの回数が多すぎる場合
吐き戻しの回数が多すぎる場合、食べたものを十分に吸収できず痩せて体重が減ってしまう可能性があります。
インコの体重を計測してみて適正体重より痩せているようなら危険です。
栄養をしっかり吸収して適正体重になるように管理してあげる必要があります。
※適正体重は個体によってバラつきがありますので、以下のような計りで毎日体重を測って小さな変化にも気付けるようにしておきましょう。
また、吐き戻しが多いと脱水症状がおこって多飲になる可能性があります。
いつもより水を頻繁に飲んでいたり、フンに水分が多く含まれていないか注意して見ておきましょう。
吐き戻しにより周りが不衛生になる場合
吐き戻しによってケージ内やおもちゃなどがベタベタで不衛生になっている場合、細菌やカビが繁殖してそのう炎などの病気のリスクが高くなります。
吐き戻しされた餌をそのままにしておくと、再びその餌を食べてしまうことがあります。
吐き戻された餌は水分が多く含まれていて細菌やカビが繁殖しやすい状態になっているため、一度吐き出された餌を食べるとそのう炎などの病気になってしまいます。
こまめに止まり木やおもちゃ、ケージの清掃をすることで、インコの周りを清潔な状態に保って病気のリスクを減らしてあげる必要があります。
吐き戻しではなく嘔吐をしている場合
吐き戻しではなく嘔吐をしている場合は、感染症・中毒症状・異物誤飲・ストレスなど様々な病気や不調の可能性があります。
吐き戻しは餌を対象に向けて与えるためにおこなわれるので、1箇所にまとめて吐き出されるのが特徴です。
これに対して嘔吐は、気分が悪いため顔を左右に振りながら吐いた餌を周囲に撒き散らすのが特徴です。
顔の周りやケージ内が吐いた餌や粘膜で汚れいている場合は、嘔吐をしていないか注意深く観察するようにしましょう。
嘔吐の症状がある場合、前述したとおり原因が多岐にわたりますので、すぐに病院に連れて行って医師の診察を受ける必要があります。
吐き戻しの対処方法
吐き戻しの回数が多すぎたりケージ内を清掃してもすぐに汚れてしまう場合は、次のような方法で対処しましょう。
【インコの吐き戻しの対処方法】
- 吐き戻しの対象を遠ざける
- 話しかけるなど気をそらせる
- 明るい場所にいる時間を短くする
- 薬によって抑制する
ひとつずつ詳しく紹介していきます。
吐き戻しの対象を遠ざける
吐き戻しの対象を遠ざけることで吐き戻しの回数を減らすことができます。
吐き戻しはお気に入りのおもちゃや鏡など、特定のものを対象としておこなわれることが多いので、吐き戻しが多い場合は対象になっているものを撤去して遠ざけましょう。
おもちゃの場合は、素材によって吐き戻ししにくくなることもありますので、安全な素材のなかから硬いものや柔らかいものなど様々なおもちゃを試して、なるべく吐き戻ししにくい素材のおもちゃを与えるようにしましょう。
話しかけるなど気をそらせる
点目になって首を上下に動かすなど吐き戻しをしそうなときに、話しかけたり指で邪魔をしたり対象から気をそらせることで吐き戻しを抑制できます。
吐き戻しの対象が飼い主の場合には、インコが近くにいるため吐き戻しを邪魔しやすく有効な方法です。
しかしこれはあくまで一時的な方法なので、ケージ内のものを対象に吐き戻しがされる場合には、ケージの外から話しかけたりして気をそらせて、対象になっているものをなるべく早く撤去してあげましょう。
明るい場所にいる時間を短くする
明るい場所にいる時間を短くすると発情を抑制して吐き戻しの回数を減らすことができます。
セキセイインコは日照時間が10時間以上の場合に発情をしやすくなると言われていますので、明るい場所にいる時間を8時間くらいにするように部屋の明かりを暗くしたり、ケージにカバーをかけて暗くしてあげましょう。
薬によって抑制する
前述した方法で十分に吐き戻しは抑制できると思いますが、それでもまだ吐き戻しの回数が多い場合には、薬で吐き戻しを抑制することができます。
吐き戻しはセキセイインコの習性なので、本来は無理に止める必要はないですが、そのう炎のリスクや発情による身体への負担を考慮して、やむを得ない場合にのみ薬を与えるようにしましょう。
薬はホルモンバランスを調整して発情を抑えるものなのでとても効果的です。
まずは病院に連れて行って医師が必要と判断したら、用法容量を守って適切に使用するようにしてください。
まとめ
セキセイインコが吐き戻しをする理由や病気のリスク、対処方法についての紹介、いかがでしたでしょうか。
セキセイインコはとても愛情深い鳥なので、必死に食べ物を与えようとしてくれます。
とはいえ、それが原因で病気になってしまってはいけないので、飼い主さんがしっかりインコを見守って健康で長生きできるようにサポートしてあげましょう。
それでは今回はこの辺で。
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